2014-02-10

季節マジック

近頃のランチにパスタは
『春野菜のスパゲティ』を出している。
菜の花・スナップエンドウ・芽キャベツ・フレッシュトマトに、
少量のツナかアンチョビで味付けをした、
オイルベースのスパゲティ。

『春野菜のスパゲティ』は、毎年登場するパスタだが、
これを作るときは、いつもその『春』という言葉のちからに感心する。
というのも、例えば『春』を無しにして、
単に『野菜のスパゲティ』というと、
なんだかずいぶんイメージが変わってしまうように思うからで、
『野菜のスパゲティ』と言われて思い浮かぶのは、
人参とじゃがいもか何かを細切りにして、
豚のこま切れ肉と一緒にサラダ油で炒めたものにパスタを混ぜて、
最終的に醤油で味をととのえたような、
例えばそんなもの。
別にそれがわるいわけではないけれど、
お店でパスタを注文してそれが出てきたら、
なかなかひるむ。
では『春野菜のスパゲティ』と言われて何を想像するかといえば、
ちょっと苦味のある黄緑色の野菜の、
若々しく青々しく優しい味わいを、
どうしたって思い描いてしまう。

もちろんこれは『春』だけではなくて、
春夏秋冬どの季節名でも、けっこういける。
それぞれにまた違ったイメージを持てて、
どれも趣がある。
我が家ではこのことを“季節マジック”と、
実はこっそり呼んでいる。
そしてお店では、その“季節マジック”に、
ずいぶんとあやかっている。


明日のカフェの日のパスタも、
この『春野菜のスパゲティ』です。
名前負けしないくらい美味しいので、
是非どうぞ。

  par  s.yoshitomo