2013-01-30

ハンコ

“作れるものは自分で作る”
という心がけを、時々思い出す。

こういうものが欲しいのに、なかなか売ってない、とか、
ぴたりとサイズの合うものが見つからない、とか、
何かにつけていろいろ注文は多いくせに、金は出さない我らにとって、
これはよく突き当たる問題だった。

売ってないなら作ればよいではないか。
あるときそう気づいて、作れるものは作ろうと思い始めた。
キッチンの棚も、洗面所の床も、
スケジュールノートも、普段使いのバッグも、
テーブルも、椅子も、家も、店も。

けどやっぱり大変なので、
KAMONEのハンコ
作ろうと決めたものでも、
その決心だけで止まっているものも、
実は多数あったりする。

だいぶスケールは小さくなるけど、
最近KAMONEのハンコを作った。
やはり小さいものは、手軽でいい。


  par   s.yoshitomo

2013-01-15

新しい本

『新しい年を迎えたら、ひとりひとつ新しい本を読む』
妻には昔からそういった習慣があったらしく、
今も尚それを引き継いでいる。
今年も無事に新年を迎えられたので、
休みの日に、その読むべく本を探しに行った。

この習慣において、あまり詳しくは知らされていないが、
もともといくつかのルールがあるらしい。
ただ、ルールというのは、
えてして時代にあわせて徐々に変わっていくもので、
この“新年本読み習慣”もその例外ではない。
『本来は“読む本”でなければならないが、
 どうしてもの時は、字のない本でもよいこととする』
という改定が去年なされ、
今年もまた新たに、
『本来は新品の本であることが望ましいが、
 やむを得ない場合に限り、中古の本でもよいこととする』
というルールを、
ブックオフの前で可決した。

そして、妻は、江國香織の『左岸(上)』を、
僕は、アガサ・クリスティーの『パディントン発4時50分』を、
それぞれ「やむを得ず中古で」買った。

 *

江國香織とアガサ・クリスティーは、
我が家における二大作家で、
所蔵する文庫本のほとんどは、この二人の著書である。
特に江國香織の本に関しては付き合いが長く、大学のころから読み続けている。
この人の、至極何でもないような日常を、
最も簡単で、且つ実に正しく、
その場の空気ごと表すような言葉の選び方は、
今でも気づく度に感嘆のため息がこぼれる―があまり気づけない―。

 *

かつて本を読むことは逃避だった。
すべきことを、せねばならぬことを、せざるを得ないことを、
繰り返しながら過ごしていたころ、
逃避もその1ターンの中に含まれていた。
本を読むこと、読む時間を欲し、必要迫られて本を読んだ。
主に先手を打つ、まずはやりたいことをやる、という今の生き方に、
だから逃避はあまり必要なくなった。
追われなければ、当然逃げることもない。

 *

この新しい本は、
自分の力でつくった、時間と気持ちの余裕のあかつきに、
今の暮らしに合った方法で、
のんびり読みたいと思っている。

   par  s.yoshitomo

2013-01-01

2013 元日

明けましておめでとうございます。
今年の目標は、
『家を買うこと』です。
優柔不断な二人組ですが、
せいぜいがんばりたいと思います。

今年も皆様、
どうぞ宜しくお願いいたします。


   par  s.yoshitomo et yumi